1924年奈良県生まれ。国鉄に勤めながら日本画を描き、1967年の退官後は画業に専念。大和と万葉の歌を中心テーマとし、晩年は色と墨の融合を探って、独自の墨の世界を築いた。2001年没。今回は、遺された約36メートルの大作を広げて展示する。
岡橋 萬帆
Bampo Okahashi
日本

⬤ メッセージ
「万葉集の世界。その世界いっさいを全部胸にしまいこんで、その湛えられた情感を、ぎりぎりのところまで凝縮させ、あげくの果てを最小限のかたちとして描く。」
「いいようもない複合化した情感を、無限と言ってよいほどに奥行きの深い、重ねあわされた色彩。」などと岡橋萬帆さんの作品は評されます。
晩年は色と墨の融合を模索し、独自の墨の世界を作り上げました。
⬤ 略歴
1924 奈良県高市郡真菅村(現・橿原市)に生まれる
1937 この頃、洋画家・山下繁雄に水彩・油彩技法を学ぶ
1945 日本画家・矢野橋村に師 事、「主潮社」会員となる
1949 国鉄(現JR)勤務の傍ら、「貴灯会」(後に「青燈会」と改称)を主宰
1952 伊東深水(芸術院会員)、児玉希望(芸術院会員)、矢野橋村(芸術院賞受賞)らの「日月社」会員に推挙される。第8回日展に「黄昏」初入選
1955 大阪美術協会(大美会)結成に参画。菅楯彦・矢野徹山・青木大乗・寺島紫明・生田花朝女らと創立会員となり、事務局を担当、審査員を務める
1957 吹田市文化賞受賞
1958 守口市文化賞受賞
1966 師没(1965年)後、高山辰雄(文化勲章受章)の指導を受ける。以後、公募展出品をやめ古典主義を貫く
1967 国鉄を退官して画業に専念。中近東・欧州を歴訪する。以後、大和・万葉歌を画業の中心テーマとする
1970 橿原市文化賞受賞
1975 欧州の作家と「日本国際美術協会」を創立
1993 南仏トゥレット市立古城美術館で個展
1994 中国革命歴史博物館で合同作品展
2001 12月永眠。享年78